鞆の浦の町の対岸に浮かぶ「仙酔島(せんすいじま)」は、1925年に周辺のつつじ島・皇后島・弁天島・玉津島・津軽島など大小の島や岬と合わせて、名勝『鞆公園』に指定されました。
仙酔島に設けられた南側の遊歩道を歩いていると、層を成して色付いている岸壁が現れます。これは「五色岩(ごしきいわ)」と呼ばれ、青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)と5色の地層が200m以上に渡って続いており、全国でも仙酔島にしかないといわれる珍しい地層です。
また島内では、大小200ヵ所もの海食洞(かいしょくどう)を見ることもできます。海食洞とは、打ち付ける波による侵食でできた天然の洞窟のこと。仙酔島の海食洞はその多くが3〜5mほどの高さにあることから、数万年前には今よりもそれだけ水位が高かったことが窺い知れます。
五色岩をはじめ、怪岩奇石の連続に驚かされる仙酔島。大自然が残したメッセージを感じ取ってみてください。
五色岩
住所/広島県福山市鞆町仙酔島