鞆の浦の海岸や高台を歩いていると必ずと言っていいほど目に入るのが、対岸に悠々と浮かぶ仙酔島。“仙人も酔ってしまうほど美しい島”というのが名前の由来といわれています。 仙酔島には、大弥山をはじめいくつもの展望台があり、トレッキングコースも4種類。
本格的な登山コースから、森林浴気分でのんびり散策できるコースまで総距離やレベルもさまざまなので、目的に合わせたトレッキングを楽しめます。


市営渡船に乗って5分で非日常の島へ到着

鞆の浦の海岸や高台を歩いていると必ずと言っていいほど目に入るのが、対岸に悠々と浮かぶ仙酔島。“仙人も酔ってしまうほど美しい島”というのが名前の由来と言われています。

市営渡船『平成いろは丸』に揺られること約5分で仙酔島へ到着。渡船は早朝から20分おきに出ていて、往復大人1人240円です。木製の舵輪や磁気コンパスが飾られたレトロな船内もすてきですが、天気が良ければぜひオープンデッキへ! 遠ざかる鞆の町並みや弁天島を眺め潮風を浴びながら過ごす時間が、旅の非日常感を高めてくれます。

仙酔島には、大弥山をはじめいくつもの展望台があり、トレッキングコースも4種類。「あまり本格的じゃなく、森林浴気分でゆる~くトレッキングしたい」というワガママに合わせて地元の方がオススメしてくれたコースに挑戦してみました!

弁天島を見下ろす展望台からの景色

船を降りたらまず、『人生が変わる宿 ここから』の手前から御膳山展望台へ。ビーチの方へ駆け出したい気持ちをグッと抑えます……。左手に海を眺めながら、ゆるやかな登り道を10分ほど歩くと到着。
御膳山展望台には、弁天島を間近に見下ろす絶景が広がっていました。弁天島の向こう側に鞆の町並みが見渡すなんてちょっと新鮮!

続いて、田ノ浦海岸を抜けてキャンプ場方面へ。キャンプ場の裏手から赤岩展望台を目指します。一歩ずつ島の奥へと進むにつれて森林密度が濃くなり、道のりも少しずつハードになります。うっそうと茂る木々に包まれて歩いていても、ところどころ波音が聞こえる場所が。森の中にいながら海を感じる不思議な体験です。途中にはウバメガシの群生ポイントも。


ちょっと疲れたかも……そう感じる頃には赤岩展望台の看板が見えてきます。展望台までの階段を上った先に広がるのは、遠くに鞆港を見渡す西側の景観。皇后島や弁天島がまた違った角度から楽しめます。

波が打ち寄せる海岸沿いの遊歩道

赤岩展望台から下って彦浦海岸へ抜ければ、今度は海の道がはじまります。海岸線をなぞるように整備された遊歩道は、まるで海の上を歩いているようで迫力満点。波しぶきで濡れてしまうこともあるのでご用心を!


数千万年前の大規模な火山活動によって形成されたとされる仙酔島には、波によって削られた海食洞など自然が作り出した様々な岸壁が見られます。なかでも見逃せないのが『五色岩』。よーく見てみると、黒・赤・青・黄・白と5色の地層が数十メートルに渡って続いています。全国でもここにしかないといわれる珍しい地層だとか。

今回ご紹介したビギナー向けの緩やかなコースなら、観光の途中にちょっとしたアクティビティとして気軽にチャレンジすることができます。
本格的な登山コースはもっとアクティブなので、スポーツウエアで挑むことをオススメ。迫力ある大自然を満喫できますよ。

豊かな自然が残る仙酔島は、静かで穏やかな鞆の町なかとは異なり、大自然のエネルギーを感じられる場所。夏は海水浴やマリンアクティビティ、BBQ、キャンプも楽しめます。日本の夕陽百景にも選出された美しい日没の風景も必見です!


仙酔島
住所/広島県福山市鞆町後地(仙酔島)
アクセス/鞆の浦 渡船場より市営渡船で5分