車1台がようやく通れるほどの道路を進み、赤と青だけの「二つ目信号」をくぐった先に現れる鳥居。鞆にゆかりの深い神功皇后(じんぐうこうごう)の妹である淀媛(よどひめ)を祭神として、古くから鞆の平地区の人たちを守る神として祀られているのが淀媛神社です。
明神山と呼ばれる高台に位置するため、鞆の港が一望できる境内からの眺めは最高で、江戸時代の歴史家・頼山陽が褒めたたえたとか。瀬戸内海を背景に佇む神社にお参りしていると、淀媛神社が鞆湾の守り神であるかのような存在感を感じます。
鳥居のふもとにひっそりと設置された「恋みくじ」も要チェック。
淀媛神社では年に一度、8月の第1土・日曜日に「渡御祭・還御祭」が行われます。境内や広場で神輿を投げるように廻すことから「平の投げ神輿」、祭りの前日に団子を作る習わしがあることから「ダンゴ祭り」とも呼ばれています。
また、祭りは旧暦の七夕と重なるため、町内には七夕飾りや提灯が飾られとっても賑やか。潮風に揺れる笹の葉を眺め、力強い太鼓のリズムに合わせて神輿が廻る勇壮な祭りを体感してください。
→神輿が廻る、宙を舞う!「渡御・還御祭(淀媛神社例祭・ダンゴ祭り)」
淀媛神社
住所/広島県福山市鞆町後地1596-2