お弓神事
悪鬼を祓い一年の平穏を願う矢を放つ『お弓神事』

烏帽子(えぼし)に素襖(すおう)姿の弓主が約28m先にある標的をきっと見据え、弓を引きます。
「お弓神事」は新年の平穏を祈る行事で、『沼名前神社』の境内にある『八幡神社』の例祭です。過ぎた一年の悪鬼を祓い、一年の平穏無事を祈る矢は、“甲、乙なし”という意味の文字が墨書された的に向かって放たれます。2月第2日曜日に行われており、旧正月を祝う、鞆の浦の真冬の風物詩です。1971年には福山市無形民俗文化財に指定されました。