常夜燈
古今変わらぬ鞆の浦のシンボル『常夜燈』

瀬戸内海沿岸のほぼ中央に位置する鞆の浦は、日本最古の歌集である『万葉集』にも鞆の浦を詠んだ和歌が八首あることから、奈良時代には既に港としての役割を果たしていました。江戸時代の港湾施設には、「常夜燈」「雁木」「波止」「焚場」「船番所」という5つの設備が求められましたが、その5つがほぼ完全な形で残っているのは、全国的に見ても鞆の浦だけといわれます。
『常夜燈(じょうやとう)』は灯台のことで,今も昔も鞆の浦のシンボル的な存在です。鞆の浦の常夜燈は、港に現存する江戸時代のものとしては日本最大級の大きさで,海に隠れた石積を入れれば高さ10mを越えます。