鞆の浦の名産品として欠かせないのが、ちくわや天ぷらといった練り物。いくつもの工場や店舗があり、それぞれに特徴ある商品が並びますが、体験型の施設として人気を集めているのが『阿藻珍味 鯛匠の郷』です。ちくわの手握り体験や手焼き体験のほか、手焼きせんべ体験、ふりかけ作り体験など盛りだくさん。子どもはもちろん、大人もワクワクしてしまいます。
また、『阿藻珍味 鯛匠の郷』の周辺に広がる平(ひら)地区は、迷路のように入り組んだ路地、歩いて渡れる無人島「玉津島」、まるで海の上を歩いているように続く波止など、観光地として知られる鞆の浦とは異なるディープな魅力がいっぱい!


おいしい!楽しい! いざ、食のワンダーランドへ

練り物や珍味などのお土産が並ぶショップ、レストラン、体験工房が一体となった複合型施設『阿藻珍味 鯛匠の郷』。ショッピングも楽しいけれど、食いしん坊なら一度は味わってみたいのが焼き立てアツアツのちくわ、ということでちくわ握り体験&手焼き体験に参加します!

まずは「ちくわ握り体験」からスタート。ベテラン職人さんの指導のもと、竹にすり身を巻き付けて形を整えていきます。手早くちくわの形を整える職人さんを見ていると簡単そうですが、これが意外に難しい!


手にまとわりつくすり身に苦戦しつつなんとか形にしたら、続いて「手焼き体験」。専用のオーブンにちくわを入れ、時々針で空気を抜きながら焼き上げていきます。表面がぷぅっと風船のように膨らみ、ほどよく焦げ目が付いたら完成。何ともいえない香ばしい匂いとともに頬張れば、アツアツのちくわのなんと美味しいこと! むっちりした食感と魚のうま味がクセになり、口に運ぶ手が止まりません。お酒好きならビールが飲みたくなること間違いナシ。

また、ちくわのほかに、「藻塩鯛せんべ手焼き体験」や「ふりかけ体験」もあります。好きな材料を組み合わせてブレンドするふりかけは、お土産にしても喜ばれそう。手作り体験は団体客の予約が入っている場合もあるため、事前予約しておくと安心です。

阿藻珍味 本社 鯛匠の郷 体験コーナー
住所/広島県福山市鞆町後地1567-1
電話/084-982-3333
料金/ちくわ手握り体験1本300円、ちくわ手焼き体験3本900円、手焼きせんべ体験5枚500円、ふりかけ体験700円
開館日/土・日・祝日
営業時間/10:00~16:00(最終受付15:30、12:00~13:00は休み)
http://www.amochinmi.com/index.html


迷路のような路地裏を気ままに散策

『阿藻珍味 鯛匠の郷』まで足を延ばしたついでに、平(ひら)地区を散策。民家や古い商店が連なる路地エリアの道幅は狭く、迷路のように入り組んでいます。民家と民家の間を縫うように進んでいると、「この道はどこにつながっているんだろう」とワクワク! 建物の隙間に海が見えたり、のんびりあくびする猫に出会えたり、ノスタルジックな町並みにはいろんな発見が隠れています。

そして、平地区を訪れたら忘れてはいけないのが、『淀姫神社』と「玉津島」。鞆にゆかりの深い神功皇后(じんぐうこうごう)の妹である淀媛(よどひめ)を祭神として祀る淀媛神社は、古くから平地区の人たちにとっての守り神です。明神山と呼ばれる高台に位置するため、鞆の港が一望できる境内からの眺めは最高! 江戸時代の歴史家・頼山陽が褒め讃えたとされる景色は、一見の価値アリです。

 

息をのむほどの絶景、玉津島!(※)

鞆の町を空から見ると、平地区のあたりから一つの小島に向かって一本の道が伸びているのが分かります。この島が「玉津島」。地元では「ねずみ島」とも呼ばれています。島へと続く一本道は防波堤。防波堤の上からひしめくように並ぶ家と穏やかな港の風景を眺めていると、まるで「崖の上のポニョ」で描かれた町のようにも見えます。

鞆の浦というと穏やかな海のイメージが強くありますが、防波堤の外側は時折激しい波が打ち寄せます。防波堤の内側と外側で“静”と“動”、異なる海の表情を一度に見ることができるのも面白い体験。

玉津島の反対側へ向かうため、サバイバル気分で岩場を登り、道なき道を進みます。島の中にはひっそりと佇む『玉津島神社』が。そして、島の反対側へ下りると、再び防波堤が続き白い灯台が立っています。

常夜燈が遠くに小さく見え、まるで海の上に立っているみたい。周囲を見渡せば、思わず息をのむほどの絶景が広がります。町から遠く離れるにつれ、日常の喧騒を忘れて気分もリフレッシュされていきます。

(※)玉津島内は整備されていない道や崖など危険な個所もあります。島に入られる際は、動きやすい服装やスニーカーで、転落などに十分注意し、危険な個所には近づかないようにしてください。


玉津島
住所/広島県福山市鞆町後地