鞆公園
国の名勝『鞆公園』
鞆公園は1873年(明治6年)、宮島とともに広島県の公園に指定され、1925年(大正14年)には国の名勝に指定されました。
国の名勝とは、風景が優れており、鑑賞上の価値が高い場所を指定して保護する制度です。鞆公園には、朝鮮通信使が「日東第一形勝」と絶賛した福禅寺 対潮楼(たいちょうろう)からの眺望に含まれる仙酔島(せんすいじま)、弁天島、皇后島などの諸島と、断崖の上に立つ観音堂で有名な阿伏兎(あぶと)が含まれています。
鞆公園の中心である仙酔島には、海岸を含む島の自然を楽しむ遊歩道と、瀬戸内海や鞆の町を眺望する複数の展望台があります。海岸の遊歩道沿いには、現在の日本列島がユーラシア大陸の一部だった恐竜が生きていた時代である中生代白亜紀ごろの地層や岩石が露出しており、その一部は広島県の天然記念物に指定されています。