穏やかでゆったりと時間が流れる港町・鞆の浦ですが、人口減少と急激な高齢化という深刻な課題を抱える側面も。そんな中、「家族と結ぶ、地域と結ぶ」を理念とし、その人らしさを発揮できることを大切にしながら地域の高齢者を支えているのが『鞆の浦・さくらホーム』です。グループホーム、地域密着型デイサービス、小規模多機能サービス、居宅介護支援事業所などいくつもの施設を鞆町内で運営。利用者の半径400m以内に拠点を設けることで、24時間365日、自宅で何かあったときは介護や看護の専門スタッフが夜中でも駆けつけてくれます。
拠点のひとつ、関町にある『鞆の浦・さくらホーム』は築300年を超える古民家。太い梁が張り巡らされた趣ある建物は、人の賑わいと温かみにあふれています。
「介護をされる人」や「介護をする人」ではなく、みんな共に鞆で暮らす人。もちろん専門職のみなさんは鞆が地元の人ばかりというわけではありませんが、地域行事に積極的に参加するなどまちに溶け込みながら地域の人との関係性を築いてきたそう。さくらホームが運営する駄菓子屋『あこう屋』も地域との関係性を深めるのにひと役買っています。店番をする利用者のおばあちゃんと町内の子どもたちが、駄菓子屋を通じてあっという間に仲良しに。町内会長さんや近所の人、まち全体で高齢者を支える体制がそこかしこに垣間見え、安心していつまでも暮らせるからこそ、鞆のおじいちゃん、おばあちゃんたちは朗らかで元気なのかもしれません。
鞆の浦・さくらホーム
住所/広島県福山市鞆町鞆552
電話/084-982-4110
http://www.tomo-sakurahome.net