太田家住宅朝宗亭
港に面して建つ『太田家住宅朝宗亭』
太田家住宅と道を挟んで建てられた『朝宗亭』は、藩主の滞在にも使われた町家で、海の本陣として使われていました。海に構えられた石垣の上に堂々と建つ姿は、当時の太田家の力の強さを表しています。
維新の夜明けの近い1863年,尊王攘夷を主張する三条実美ら7人の公卿は公武合体派によって京都を追放され,長州を頼って都落ちをしました。翌1864年,再度京を目指す一行は,鞆での宿所を現在太田家住宅である「旧保命酒屋」としました。朝宗亭の敷地は『鞆七卿落遺跡』として、1940年に広島県史跡に指定されています。