新作能『長崎の郵便配達』が、2025年8月9日(土曜日)に沼名前神社能舞台にて奉納されました。

戦後80年となる今年、日本遺産大使も務める能楽囃子大倉流太鼓方能楽師である大倉正之助さんが制作した新作能です。同名のドキュメンタリー映画に深く感銘を受けて新たに能の演目として再構築されたものです。

 

(紹介文より)「長崎の被爆地を舞台にして、被爆者谷口稜曄(スミテル)の体験とピーター・タウンゼンドとの交流を基に、核廃絶の願いと和合を説く。静謐(せいひつ)な能の表現で諦めない心と平和の尊さを訴える」

 

町内の方々の協力で舞台が整えられ、天気予報を覆して奇跡的な曇り空の中での上演となりました。能の舞台で物語に新たな命を吹き込まれ、沼名前神社能舞台で時を超えて受け継がれる想いのこもったすばらしい公演でした。