能を愛した豊臣秀吉が将兵達のために造ったとされる移動式能舞台。戦場でも随時組立てて使用できる大変珍しいものでした。

京都伏見城にあった能舞台を、福山城主・水野勝成が譲り受け、一旦、福山城内に所在した後、万治年間(1658~1660年)に第3代藩主・水野勝貞により沼名前神社に寄進されました。

神社寄進後に、固定式となりましたが、屋根がパネル式であるなど、移動式の痕跡を残しています。大切に保存されながら現在も実際に能が舞われ、舞台として活躍しています。

正面から見た断面図

右側面から見た断面図

 

 

 

屋根伏図

 

鏡板図

 

 

 

 

豊臣秀吉にゆかりのある移動式能舞台  国指定重要文化財