過ぎた一年の悪鬼を祓い一年の平穏無事を祈る破魔弓の変化した行事と言われています。

1971年には福山市無形民俗文化財にも指定され、日本遺産の構成ストーリーのひとつに取り上げられました。

しかし最近はコロナ禍の中2020年は中止、2021年は関係者のみ参加、と寂しい状況でしたが今年は待ちに待った有観客での開催予定となっています。

 

見どころは

烏帽子、素襖姿の「大弓主」「小弓主」と呼ばれる二人の射主が冬の冷たく張り詰めた空気の中、聴衆の「ねろーた。ねろた」の囃子言葉で励まされ矢を射る勇ましくも凛々しい姿…

だけではなく弓主の放った矢を回収して運ぶ稚児化粧の「矢取り」さん。

鈴と瓢箪を背負った2, 3歳の男の子です。

諸説ありますが千成瓢箪を表したもので大きく育ってほしいとの願いもあるそうです。

家族の方に手を引かれながら、おぼつかない足取りで矢を運ぶ姿は思わず笑みのこぼれる光景ですよ。

凍てつく寒風を忘れてしまう鞆の浦、真冬の風物詩です。ぜひご覧くださいませ。

 

場所:福山市鞆町 沼名前神社 境内八幡神社

時間:2月12日(日)14:00~

※専用駐車場はありませんので公共交通機関をご利用ください。